米バーガーキングのクレームを恐れぬ、攻めすぎてる”炎上ポスター”
- Company: Burger King
- Agency: David, Miami
- Country: USA
1954年のオープンの米Burger King。
炭火焼パティは想像しただけでよだれがじゅるりと出てきてしまう
Burger Kingのアイコン商品です。
店内で本気で炭火焼をしているがあまり、
実は他のファストフードチェーンに比べて火災事件が多いことも有名で、
たびたび全米各地で事件が勃発していました。
そんな状況を受けて、
同社は積み重なったマイナスイメージをプラスに転じるべく、
なんと過去の火事が起きた店舗の状況写真を
そのままポスターにしてしまうという大英断!?に出たのでした。
それがこれ。
隅に置かれた小さなテロップで
いつどこで起きた火災なのかが詳細に書かれています。
これ、ほんとの火災の現場写真なのです。
日本で同じことをやれば、
「被害者の傷に塩を塗るような試みだ!」と
糾弾されるであろうこのポスター。
さすがアメリカとでも言いましょうか。
Burger Kingの攻め具合、やはり半端ないのでした。
どんな過去も消せる、中古車販売メーカーSTARMARKの凄すぎる清掃テクニック
- Company: STARMARK
- Agency: TBWA & BBDO
- Country: Denmark
中古車を購入するとき、
消費者が最も気にするのが前オーナーの存在です。
「前のオーナーってどんな人だったんだろう?」
「いったいどんな使い方されてたのかな?」
中古車に残されたかすかな形跡から、
邪推してしまったりするものです。
デンマークの中古車販売メーカーSTARMARKは、
そんな消費者の不安を取り除ける、圧倒的な清掃スキルで
どんな中古車も新品同様にしてしまうというのが売り。
その清掃力をアピールする為に、とある実験を行いました。
まず3台の車を用意し、様々な用途で使用しました。
①爆音で音楽を演奏する
②セックスする
③大量にエビを敷き詰める
そんな使い方する人いないだろ!ってところはご愛嬌。
その後、いわゆる”使用済み”の車を
STARMRK自慢のスタッフが清掃し始めました。
すっかり車が綺麗になったところでやってきたのが、
デンマークのCSI(科学捜査班)の権威、Jorn Moos氏。
このMoos氏に課せられたミッションは、
「車の中で過去に何が行われていたかを当てよ」というもの。
ベテラン調査班のMoos氏は、
「37年間警察組織で調査をしていた。」と自信満々のご様子です。
そして、早速調査を開始しました。
果たして見ごと、的中させることはできるのでしょうか?
Moos氏が出した答えは…
- ふたつの指紋を発見。しかし、結果は分からず。
- おそらく生物的な痕跡あり。しかし、結果分からず。
- 剛毛のかすがあり。しかし、結果分からず。
なんと…
すべて当てることができませんでした。
さきほどの自信はどこへやら。
すっかり落ち込んでいる様子のMoos氏。
見事、STARMARK清掃チームの勝利、ということに相成りました。
WHAT EVER HAPPENED, DIDN'T HAPPEN.
「何が起きようが、起きまいが。」
どんな中古車も、新品同様にしてしまう。
圧倒的な清掃スキルを誇る、
STARMARKの非常に秀逸なプロモーションのご紹介でした。
バーガーキングがバレンタインデーに限定販売した、”大人のおもちゃ”付きミールセット
- Company: Burger King
- Agency: Leo Burnett, Israel
- Country: Israel
様々な奇想天外施策でいつもマーケターを驚かせてくれるBurger King。
今回はイスラエルから、おもしろ施策のニュースが届きました。
その名も…「Adults Meal」
なんとも怪しい出で立ちです…
これを家に持ち帰ったら家族に不審がられること間違い無しですね。
なお、このセットの中身は次の通りです。
・ワッパー×2
・フレンチフライ×2
・ビール×2
・ロマンチックな大人のおもちゃ×1
このミールセットが販売されたのは、
バレンタインデーの当日18時以降だけだそうです。
まるでエイプリルフールの嘘のような本当の話ですが、
話題作りに事欠かないバーガーキングイズムを感じる事例なのでした。
CMもアダルティーな雰囲気に仕上がっていて面白いです。
ぜひ合わせてご覧ください。
14,000人を超えるBooking.comの社員自ら旅行して撮影した、1年がかりのドキュメンタリーCM
- Company: Booking.com
- Agency: Cloudfactory, Amsterdam
- Country: Netherlands
世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com」のために、
オランダのクリエイティブスタジオが制作した
キャンペーンをご紹介します。
キャンペーンの名は…
「One Mission」(ひとつのミッション)。
アイデアは極めてシンプルです。
旅行の際にお世話になるサービスなだけに、
社員もまた旅行好きなのだろうと推察するのですが、
「じゃあ社員に旅行行かせて、映像を撮ってきてもらおう!」
というミッションを与えちゃったという訳。
この撮影には、1年かけて
約14,000人の社員が参加したようです。
訪れた国はなんと190カ国。
地球上の国、ほぼ全部です。
社員一人一人が、実際にBooking.comを使って
世界 のあちこちを体験し、その様子を
GoProを使って詳細に押さえてこさせたのでした。
映像はプロによるそれではありませんが、
旅情に溢れたリアルなものに仕上がっており、
旅をする楽しさを教えてくれるものばかりです。
WE TRAVEL EVERYWHERE,
私たちは世界中を旅する、
TO HELP YOU TRAVEL ANYWHERE.
あなたがどこにでも旅できるように。
THIS FILM SHOT BY THE EMPLOYEES OF BOOKING.COM.
この映像は、Booking.comの社員たちによって撮影されました。
なんてことないつなぎ合わせの映像ですが、
社員自ら旅行を楽しみ、その様子をドキュメンタリータッチで描いた、
”作られていない”クリエイティブには、
映像そのもの以上に物語る強さがあると感じました。
「現実は小説より奇なり」ではないですが、
事実を積み上げるというのは昨今のクリエイティブにおいて
他社と差別化を図る上でも凄く重要なことだと思います。
24時間で2億回再生された、映画「Rings」の背筋が凍えるバイラルムービー
- Company: Paramount Pictures
- Agency: Thinkmodo, New York
- Country: USA
「24時間以内で2億回再生」
この数値がいかに凄いかというのは、
広告・クリエーティブ業界に身を置くものなら、
誰でも肌身に感じるところでしょう。
ニューヨークに本拠地を置く、
バイラルマーケティングエージェンシー「Thinkmodo」が制作した
映画「Rings」のためのバイラルムービーが話題です。
とある家電量販店(Best Buy)で行われたこの施策。
テレビ売り場で、事件が起こります。
一見、何の変哲もないいつも通りのテレビ売り場ですが、
後ろのモニターにRingsのワンシーンが映し出されると…
ひとつのテレビから、なんとリアル貞子が登場!
その場に居合わせたお客さんたちは、騒然!
(そりゃそうですよね。笑)
この表情です。
とてもシンプルなドッキリなのですが、
映画「Rings」の最大の見せ場である”テレビから貞子登場”を
地でやってしまう、というところがポイント。
驚いている人たちがとてもチャーミングに見えますよね。
読後感が良いです。
ちなみにこの動画を制作したThinkmodoは、
数々の映画コンテンツのバイラルムービーを作っていて、
基本的には、劇中のワンシーンを
完全再現したスタントで話題化させたものが多いです。
ぜひあわせてその他の作品もみてみてください。
Tekekinetic Coffee Shop Surprise
Beauty Shop Scare
一挙両得!空き巣を撃退する、デンマークの”強すぎるクリスマスライト”
- Company: NABOHJAELP
- Agency: Hjaltelin Stahl, Copenhagen
- Country: Denmark
クリスマスシーズン、家族での外出も増えることから、
デンマークでは空き巣被害が約50%も増加するようです。
電気の消えた家は、まさに泥棒にとっては好条件。
そんな空き巣ホイホイ状態の家を守るために、
画期的なクリスマスライトが販売されたようです。
その名も、
CHRISTMAS SPOTLIGHTS
(まんまです)
一見ただのイルミネーションに見えるのですが、
これ、光の強さに特徴があります。
薄暗い家に標的を絞り、泥棒がやってきました。
すると、センサーに反応したライトが強烈な閃光を放ちます。
宇宙にまで轟く光で、泥棒を撃退!
(絶対そんな訳は無いのですが)
そう、これはただのイルミネーションではなく、
泥棒を撃退できる”強すぎるクリスマスライト”なのでした。
家をかわいく装飾するだけでなく、
留守中の空き巣被害も防げる、まさに一挙両得なアイデアと言えますね。
飲酒チェック機能を備えた、Uberの技ありビジネスカード
- Company: Uber
- Agency: Red Pepper, Ekaterinburg
- Country: Russia
世界的にすさまじいスピードでその勢力を伸ばしている、
配車サービスアプリ「Uber」。
日本でもチラホラ、ユーザーを見かけるようになってきましたよね。
そんなUberが、ロシアで制作したビジネスカードが、
とても合理的且つクレバーなものだったのでご紹介したいと思います。
こちらがその現物。
もちろん、ただオシャレなだけではありません!
主にバーやパブなど、
Uber需要が高まりそうな場所に設置されたこのカード。
このように、
真ん中のバーの部分をかんたんに取り外すことができます。
その紙に、息をハーッと吹きかけると…
深い、緑色に!
これは単なるビジネスカードではなく、
アルコールテストを兼ねたビジネスカードだったのです。
ちなみに緑色は酔っている状態を指し示し、
すなわち「Uberを利用してね」というメッセージになっています。
Uberを使って帰るか、自分のDriveで帰るか。
その二者択一を、洒落たビジネスカードで決めてあげる(Decide)という、
なんとも技アリな事例なのでした。
リーチ獲得が難しい草の根のアイデアではありますが、
お店側にも設置メリットがありますし、協力をあおぎやすいという点で、
優れた販促施策と言えるのではないでしょうか。
ちなみにVideoもよくできてるので、あわせてご覧になってみてください。