妊娠検査薬に、時限爆弾!?「色が決め手」なブラジルのプリントサービス会社によるグラフィック広告
*English follows Japanese.
ブラジルでプリントサービスを運営する、「C2A」のグラフィック広告。
同社のタグラインである、「カラーが、ストーリーを変える。」を表現すべく、
色が人生を変える瞬間を描いた2種類のグラフィックをご紹介します。
一枚目には妊娠検査薬の結果を分ける、色の変化をチェックする女性。
そして二枚目は、映画などでよく見る
時限爆弾を止めようと青と赤と黄の3色のコードを裁ち切ろうとする男性。
いずれもちょっと極端な事例ではありますが、
たしかにどちらも「カラーが、ストーリーを変える。」シーンです。
ブラジルらしい、非常にウィットに富んだ表現だといえるでしょう。
やっぱりグラフィックは、シンプルが一番ですね。
今後もいろいろ紹介していこうと思います。
" Colors can change stories." These print ads are made for Brazilian printing company C2A. The first one is the color of pregnancy test can change someone's life and second one with the bomb tells the same story.
※IDEAFULのinstagram始めました。
こちらでは、グラフィックやプロダクトデザインなどを中心に紹介していきます。
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「ゴミを自然に返さないで。」エコ商品にありがちなパッケージデザインを逆手にとった、秀逸なプリント広告
- Company: WWF
- Agency: Traffi, Tront
- Country: Canada
( *English follows Japanese.)
生き物の絵の描かれたパッケージを用い、
「ゴミを自然環境に置かないで」と呼び掛けています。
環境コンシャスなブランドの
パッケージに描かれがちな動物イラストを逆手に取って、
うまく表現されていると思います。
The print advertisement asks Canadian take action and pick up trash anywhere water meets land. Made by Traffik, Canadian creative agency.
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飲んだら乗れ!?ボリビアの前代未聞な「飲みながら運転」啓蒙ビルボード
- Company: Cafe Copacabana
- Agency: Kevlar
- Country: Bolivia
(*English follows Japanese.)
ボリビアで起きる交通事故の50%以上は、
ドライバーの疲れや不注意によるもののようです。
そこで、地元のカフェチェーンであるカフェ・コパカバナは、
世界初の「飲みながら運転」推奨広告を高速道路沿いに掲出。
コーヒーの「飲みながら運転」によって、
集中力を保ち、安全な運転を啓蒙したようです。
There is a background that more than 50% of the traffic accidents are caused by fatigue and lack of concentration in Bolivia. Cafe Copacabana made a unique billboard ad that recommends drinking and driving " coffee".
「おしっこをかけて!」IKEAによる、世界初の妊娠検査機能つき広告
- Company: IKEA
- Agency: Akestam Holst
- Country: Sweden
IKEAと言えば、数々の名作広告があります。
このブログでもたくさん紹介してきました。
(詳しくは過去記事参照のこと)
とてもユニークな雑誌広告をご紹介します。
その名も
「Pee AD」(おしっこ広告)
です。
一見、何の変哲もない雑誌広告ですが…
Peeing on this ad
may change your life
(おしっこをかけてね。あなたの生活が変わるはず。)
と書かれています。
おしっこで世界が変わる?一体何を言ってるのだろう。
と思いますが、ひとまずおしっこをかけてみることにしましょう。
指定された箇所に、おしっこをぽとりと垂らしてみます。
なんと、プライス表示の下に
ディスカウントされたもうひとつの数字が現れました!
これ、世界初の妊娠検査機能つきの広告だったのです。
生まれてくる赤ちゃんのために、
生まれる前から家族割でベビーベッドが購入できるという、
なんとも粋な広告なのでした。
ハンバーガー食べたければ、マクドナルドへ行け!?バーガーキングの究極の「敵に塩を送る」大作戦!
- Company: Burger King
- Agency: David Buenos Aires
- Country: Argentina
毎回話題になる、バーガーキングのプロモーション。
今回はアルゼンチンの事例をご紹介したいと思います。
2017年の11月10日、
アルゼンチン国内にある107店舗のバーガーキングが、
ワッパーの販売を中止したそうです。
一体、何故だと思いますか?
「とにかく、マクドナルドに行ってほしいから。」
だそうです。
全く意味が分かりませんよね。笑
なぜ看板商品であるワッパーを販売せずに、
競合のマクドナルドに人を誘客する必要があるのでしょうか?
「今日はワッパーを販売しておりません。マクドナルドへ行ってください。」
と毅然な態度で対応する店員さん。
それを聞き、冗談かと思ったお客さんたちが、
猛烈にクレームを入れ始めている様子にドキドキしてしまいます。
そりゃそうですよね。笑 なんでワッパーを買いにきたのに、
「マクドナルドへ行け」なんて言われなきゃ行けないのか…
実はこの日、マクドナルドは
”ビッグマックのセールスの全てをチャリティーに寄付する”
というキャンペーンを展開していたのです。
それを知ったバーガーキングは、子どもたちの為に
最大のライバルであるマクドナルドに協力しようと、
ワッパーの販売を中止するという大決断をしたわけです。
バーガーキングのキャラクターである王様も、マクドナルドに来店。
ビッグマックを買って、このポーズです。
居合わせたマクドナルドのお客さんからは、あたたかい拍手を受け取ったようです。
なかなか勇気の必要なプロモーションですよね…
昨年紹介したの米のアウトドアブランドREIの事例もそうでしたが、
今の時代、ブランドが何を言うかよりも何を行うか、
というビヘイビアこそが消費者に見られていると思います。
そういう点では、宣伝部だけが
広告を司る時代は終わったのかもしれません。
経営判断に直結する、
太いコミュニケーションデザインを実現してみたいものです。
カーネル・サンダースが電波をシャットアウト!米ケンタッキーの謎過ぎる新商品発売
- Company: KFC
- Agency: Wieden & Kennedy, Portland
- Country: USA
米ケンタッキー(以降、KFC)が、
謎過ぎる商品を発売して話題になっています。
その名も、
「Internet Escape Pod」
(インターネット逃避シェルター)
「家族の楽しい休日を取り戻すために、
インターネットの電波を通さないシェルターを開発しました」
とのこと。
スチール製のドームの上に、
カーネル・サンダースが愛で包み込むように
優しい表情で鎮座しています。
取っ手は、チキンでできています。
出で立ちが最高にシュールすぎますね…
ちなみに価格は、なんと10,000ドル!!
本当は96,485ドルにしたかったけど、
今回は特別にサイバーマンデーなので
これでもお安くしましたとのこと。
一体誰が買うんだろうと思いつつ、
この馬鹿げた商品の発売はきちんとニュースになって、
話題になっているようです。
ご興味のある方は、ぜひ本国サイトからお申し込みあれ。
https://www.kfclimited.com/ProductDetail.aspx?did=28027&pid=235423
Facbook動画の殆どは音声ONで見られていない!?意表をつく、AMEXの大胆過ぎるプレゼントキャンペーン
- Company: American Express
- Agency: BBR Saatchi & Saatchi, Tel Aviv
- Country: Israel
イスラエルでガンズ・アンド・ローゼズのコンサートを
スポンサードしているAmerican Express。
そんな彼らが行った、Facebook上での
チケットのプレゼントキャンペーン
「THE VOICE SURPRISE」をご紹介します。
一見、Facebook上でキャンペーンを告知する
ただのWEB CMなのですが、
その手法があまりに大胆であると話題になっています。
コチラが、その動画。
「え、なにが??」
と思われると思います。
(そもそも言語が不明ですよね…)
ビデオの中で、こんなことが述べられていました。
「バンドリーダーの名前を書いてくれた先着50名に、
ガンズ・アンド・ローゼズの無料チケットをプレゼントします」
抽選ではなく、早いもの勝ちで絶対にもらえてしまうという、
なんとも大胆なキャンペーンなのです!
そもそも、90%のFacebookユーザーが、
音声をOFFのままにしているんだそうです。
そのユーザー特性の意表をついて、
プレゼントキャンペーンを行ったのでした。
「今後は絶対ボリュームオンにしておいてくれよな!」
そんな捨て台詞を吐いて、今後の同社のプロモーションに
ユーザーの注意を引きつけることに成功したのです。
非常にクレバーなアイデアだと思いました。
オンラインにしてもオフラインにしても、
ターゲットの行動特性の奥に、アイデアのヒントが沢山転がっていそうです。