ロゴが見切れてるだけで充分?!カナダ・マクドナルドのシンプルすぎる屋外看板
- Company: McDonald's
- Agency: Cossete, Tront
- Country: Canada
*English follows Japanese.
マクドナルドと言えば、あの”黄色いアーチのロゴ”ですよね。
そんな誰でも知っているロゴを使って、
究極のミニマリズムを体現した、カナダの屋外広告が話題になっています。
それがこちら。
「ん?」
一見、 何の広告だかわからず戸惑ってしまうかもしれません。
実はこれ、マクドナルドへと車を誘導するディレクションサインになっています。
ロゴが右側にあるのがわかると思いますが、
要は「店があなたの右側になりますよ」と直感的に訴えるデザインなんです。
続けて見てみると、よくわかるのではないでしょうか?
おなじみのロゴを使って、そのトリミングだけで店の方角を指し示す、
なんともいさぎのよい広告だとは思いませんか?
まだカナダ・トロントでしか展開されていないようですが、
日本でもぜひ見てみたいですね。
世界で使えるアイデアだと思います。
積み上げたブランドイメージを有効活用した、
グローバルブランドだからこそできる施策とも言えますね。
McDonald's is adapting iconically curvy Golden Arches logo into directional for its restaurant. The billboards are giving drivers easy-to-follow signs to get their McD's fix. This idea is quite clever and could be adapted globally soon.
真っ青なパスタに、クリスタルたこ焼き?JAXAが開発した、地球温暖化の先にある”未来の食べ物”とは
- Company: JAXA (Japan Aerospace Exploration Agency)
- Agency: ADK, Tokyo
- Country: Japan
*English follows Japanese.
このまま地球温暖化が進むと、
わたしたちの食べ物はどうなるだろう?
JAXAがそんな仮説のもと作りあげられた、
未来の食べ物がこちらです。
真っ青なパスタ
クリスタルたこ焼き
主役の座を奪われたステーキ
ネタがつきた寿司(トロピカル寿司)
大逆転プリン
などなど。
地球温暖化が進んだ未来で、
私たちが食べなければいけないもの。
絶滅が心配される生き物、採れなくなる作物、
またその逆に豊かになる食材。
JAXAのつくった未来のレストランいぶきには、
近い将来、地球温暖化が与えるであろう
わたしたちの未来の食卓への影響を学ぶべく、
緻密なシミュレーションのもと
目を引く異色なメニューが並んでいる。
「こんな変な食べ物たべたくない!」
そんなシンプルな思いが、
あすのわたしたちの行動を変え、未来を変えるのかもしれません。
分かってはいるけどなかなか身近に感じにくい、環境問題。
奇抜なある意味”インスタ映え”するメニューを使って、
うまくPRすることに成功した事例ではないでしょうか。
個人的には、未来の料理の
アートディレクションが素晴らしいと思いました。
[公式サイト]
「もしも、ここがシリアだったら。」等身大の戦車が街を行き交う、デンマークの強烈なアンビエント広告
- Company: Amnesty International
- Agency: Robert/Boisen & Like-minded, Copenhagen
- Country: Denmark
*English follows Japanese.
「もしも、ここがシリアだったら。」
そんな紛争地帯の実情を知らせる、とあるバス。
等身大の戦車と、背景の平和な街のギャップ。
日常の中で非日常を感じさせる、
なんとも印象的なアンビエント広告に仕上がっている。
コピーでロジカルに訴えかける手段もあるが、
このようにフィジカルに直感的に理解させるものは強いと、つくづく思う。
" If we are in Syria?" A bus goes around Copenhagen is painted real tank. Danish pedestrians watched it are let to imagine if we are living conflict area.
妊娠検査薬に、時限爆弾!?「色が決め手」なブラジルのプリントサービス会社によるグラフィック広告
*English follows Japanese.
ブラジルでプリントサービスを運営する、「C2A」のグラフィック広告。
同社のタグラインである、「カラーが、ストーリーを変える。」を表現すべく、
色が人生を変える瞬間を描いた2種類のグラフィックをご紹介します。
一枚目には妊娠検査薬の結果を分ける、色の変化をチェックする女性。
そして二枚目は、映画などでよく見る
時限爆弾を止めようと青と赤と黄の3色のコードを裁ち切ろうとする男性。
いずれもちょっと極端な事例ではありますが、
たしかにどちらも「カラーが、ストーリーを変える。」シーンです。
ブラジルらしい、非常にウィットに富んだ表現だといえるでしょう。
やっぱりグラフィックは、シンプルが一番ですね。
今後もいろいろ紹介していこうと思います。
" Colors can change stories." These print ads are made for Brazilian printing company C2A. The first one is the color of pregnancy test can change someone's life and second one with the bomb tells the same story.
※IDEAFULのinstagram始めました。
こちらでは、グラフィックやプロダクトデザインなどを中心に紹介していきます。
ぜひフォローしてみてください。
「ゴミを自然に返さないで。」エコ商品にありがちなパッケージデザインを逆手にとった、秀逸なプリント広告
- Company: WWF
- Agency: Traffi, Tront
- Country: Canada
( *English follows Japanese.)
生き物の絵の描かれたパッケージを用い、
「ゴミを自然環境に置かないで」と呼び掛けています。
環境コンシャスなブランドの
パッケージに描かれがちな動物イラストを逆手に取って、
うまく表現されていると思います。
The print advertisement asks Canadian take action and pick up trash anywhere water meets land. Made by Traffik, Canadian creative agency.
※IDEAFULのinstagram始めました。
こちらでは、グラフィックやプロダクトデザインなどを中心に紹介していきます。
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飲んだら乗れ!?ボリビアの前代未聞な「飲みながら運転」啓蒙ビルボード
- Company: Cafe Copacabana
- Agency: Kevlar
- Country: Bolivia
(*English follows Japanese.)
ボリビアで起きる交通事故の50%以上は、
ドライバーの疲れや不注意によるもののようです。
そこで、地元のカフェチェーンであるカフェ・コパカバナは、
世界初の「飲みながら運転」推奨広告を高速道路沿いに掲出。
コーヒーの「飲みながら運転」によって、
集中力を保ち、安全な運転を啓蒙したようです。
There is a background that more than 50% of the traffic accidents are caused by fatigue and lack of concentration in Bolivia. Cafe Copacabana made a unique billboard ad that recommends drinking and driving " coffee".
「おしっこをかけて!」IKEAによる、世界初の妊娠検査機能つき広告
- Company: IKEA
- Agency: Akestam Holst
- Country: Sweden
IKEAと言えば、数々の名作広告があります。
このブログでもたくさん紹介してきました。
(詳しくは過去記事参照のこと)
とてもユニークな雑誌広告をご紹介します。
その名も
「Pee AD」(おしっこ広告)
です。
一見、何の変哲もない雑誌広告ですが…
Peeing on this ad
may change your life
(おしっこをかけてね。あなたの生活が変わるはず。)
と書かれています。
おしっこで世界が変わる?一体何を言ってるのだろう。
と思いますが、ひとまずおしっこをかけてみることにしましょう。
指定された箇所に、おしっこをぽとりと垂らしてみます。
なんと、プライス表示の下に
ディスカウントされたもうひとつの数字が現れました!
これ、世界初の妊娠検査機能つきの広告だったのです。
生まれてくる赤ちゃんのために、
生まれる前から家族割でベビーベッドが購入できるという、
なんとも粋な広告なのでした。