サッカーユニフォームを献血のバロメーターに活用した、超ユニークなアイデア
- Company: Hemoba Esporte Clube Vitoria - Institutional
- Agency: Leo Burnett Tailor Made
- Country: Brazil
最近ブラジルの活躍が目覚ましいですね。
NewYork Festival 2013のGrandPrixを獲得した、
[My Blood is Red & Black] を取りあげたいと思います。
「EC Vitoria」は、ブラジルの名門フットボールチームなのですが、
彼らのユニフォームは”赤と黒”のストライプで構成されています。
正にこのカラーはチームにとって最も重要なアイコンなわけです。
そんな特徴に着目し、考えられたのが当キャンペーンでした。
この”ユニフォームをメディアとして活用してしまおう”という、
まさに前代未聞のビッグアイデア。
そうです。
ユニフォームの”赤”部分を献血のバロメーターにしてしまったのです。
集まった献血の量に応じて、赤色がチームに取り戻されていくわけですね。
チームの選手が中心となって、様々な告知が積極的に行われました。
TVCM、新聞広告、試合当日のイベントなどです。
熱狂的なチームのファン達は、
その活動に呼応するように、次々と献血に向かいます。
その結果・・・
ユニフォームに無事、”赤”が取り戻されたのでした。
しかし、なんて感動的なプロモーションなのでしょうか。
その結果、わずか1,500万USドルの投資で、
約46%献血数(前年度比)が増加。
約80億USドルのメディアPR効果を得たそうです。
アイデアひとつで、
まさに意識を変え、行動を変え、国を変えた、
素晴らしすぎる事例だと思いませんか?
私は今年のカンヌでグランプリを獲るのでは?と、
ひそかに予想しておりますが、皆さんの感想はいかがでしょうか?