ホラーフェスが行った、まるでホラー映画のような招待状プロモーション
久々の更新です。
スウェーデンのホラーフェス「Elmsta 3000」が行った、
まるでホラー映画の1シーンのようなDMプロモーションをご紹介します。
今年のフェスティバルテーマは「HOME INVASION」(家庭への侵入)。
家に何者かが忍び込んでくるタイプのホラー、と訳せるでしょうか。
(どのようにターゲットをセレクトしたのかは不明ですが)
見知らぬナンバーから、SMSを送りつけるところから、
このプロモーションはスタートします。
そしてそのメールには、”ある家の外観写真”がランダムで添付されていました。
「だれ?」
「この写真、なに?」
「??」
当然なんのことか分からないメールの受け手たちは、
次々に「?」レスポンスを返信。
もし自分の身に同じことが起こったらと考えると、
当然気味が悪いですよね。
そんなレスポンスに対して、さらにメールが届きます。
「We are waitng for you. In your living room.」
私たちはあなたのリビングで待っていますよ。
うーん。。。
ますます意味不明です。
不可思議に思ったメールの受け手たちは、
次々とGoogleでメールの送り主の番号を検索し始めます。
すると、こんなリスティング広告が現れます。
「Now we're in your kitchen.」
今、あなたのキッチンにいます。
なんだか背筋がぞくっとしてきますよね。
見知らぬ何者かが自分の身の近くにいるような、
とっても気味の悪い感じがしてきます。
リスティング広告をクリックすると、ここでやっと種が明かされます。
フェスは5/25の12時から。参加申し込みをするためには、
「I AM DEAD MEAT」とテキストメールをお送りください。
「I am dead meat.」とテキストメールを送ると、
「I know. It will be fun.」と返信メールが届き、
無事フェスに参加申し込みが完了します。
「ははは!」
「Googleで検索するまで、ほんとにびっくりしたよ。」
「とっても素晴らしい仕事だ。」
フェスの告知であることを知ったひとたちは、
次々とこの体験をSNSに書き込んだそうです。
平たく言えば、ただの「フェスへの招待状」というコミュニケーションなのですが、
PANIC(驚き)⇒FEAR(恐怖)⇒FUN(楽しい)
というコミュニケーションのステップを経て、
体験をより濃く、印象深いものにしている点が素晴らしいと思います。
また、「ホラーフェス」という商材の文脈に添った
プロモーションであることも完成度が高いですね。
とはいえ、日本ではなかなか
このようなゲリラ的な取り組み、難しそうですが・・・。
下記、プレゼンビデオも是非ご覧ください。