IDEAFUL -ad from the world-

上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

Twitterのフォロー機能を活用した、ボルボのうまい!プロモーション

  • Company: Volvo
  • Agency: BBDO
  • Country: Belgium

 

ベルギーのボルボから、

Twitterを活用した「うまい!」と思わず唸ってしまう、

秀逸なプロモーションアイデアをご紹介します。

 

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このたびVolvoが開発したのは

「AUTOMATIC BRAKING SYSTEM」と呼ばれる

新しいセーフティファンクション。

新車XC60`Sに組み込まれたその機能の特徴は、

前方の車を察知し、不必要に近づいてしまった場合に

自動的に車が避けてくれるというものです。

 

この機能を訴求するために最適だとして活用されたのTwitterでした。

Twitterにはご存知のように、

「フォロー」「フォロワー」という言葉があります。

それは「追いかける」「追われる」というように訳することもできますよね。

そうです、Volvoこの言葉の意味を巧みに利用する、

素晴らしいプロモーションアイデアを考えたのでした。

 

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まず最初に行ったのが”インフルエンサー”と呼ばれる

フォロワー数の多いユーザーへのアプローチでした。

次々にVolvoアカウントから、

そういった有力なTwitterユーザーをフォローしていったのです。

 

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すると、Volvoにフォローされたユーザーには、

上記のようなページが見られるようになります。

「ん?Volvoにフォローされてる。なんでだろう?」

と思うのが自然なユーザーの反応でしょう。

 

どんなアカウントなのかが気になって

Volvoのアカウントプロフィールページを見てみると・・・

 

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そこにはこんな文言が書かれていました。

 

「やぁ、私はあなたをフォロー(追いかけてます)しています。

でも、心配しないで。私はAutomatic Braking Systemを搭載しているからね。

詳しい情報はこちらから。 http://~~」

 

どうでしょう?

「やられた!!」と思いませんか?

思わず嫉妬してしまうほどの素晴らしいアイデアですよね。

 

Twitterというと、すぐに投稿モノの企画などを立案してしまいがちですが、

フォロー・フォロワーという言葉に着目し、

見事にVolvoのサービス説明にまで落とし込めている

この事例は、大変イノベイティブだと思います。

 

灯台下暗しとは言いますが、メディアの特性を捉えた上で、

クリエイティブにできることはまだまだたくさんある、

ということに気づかせてくれる、とても刺激的な事例のご紹介でした。