突如現れた”超人気レストラン”の正体は?ベイルに包まれたドッキリプロモーション
スウェーデンのストックホルムに、
突如現れた3週間限定のレストラン「DILL」。
わずか数週間の工事によって、
即席でつくられたお店のようです。
その店を取り仕切るのは、
イギリスからやってきた2つ星レストランの名シェフ、
マイケル・ウィグナムさん。
僅か78$で食べられる素晴らしいディナーに
舌鼓を打つべく、連日予約が殺到。
ソーシャルメディアでも多いに盛り上がったようです。
ディナーコースの一部をご紹介。
さすがにどれも美味しそうです。
でも、このお店。
一体誰が何のために作ったのでしょうか?
と、ここで種明かし。
「DILL」というスペルを入れ替えると・・・
なんと・・・
「Lidl」になりました!
そう、このお店。実は激安で有名な
スーパーマーケットチェーン「Lidl」が作ったものなのでした。
Good food doesn't have to cost more.
良い料理をつくるために、必ずしも
これ以上コストをかける必要はありません。
Lidlの食べ物はただ安いだけでなく品質も高い、
そしてそこで買った物だけでも十分に素晴らしい料理が楽しめる、
というメッセージを伝えるためのプロモーションだったのでした。
広告の仕事をしていると、ついつい
この商品は素晴らしいということを
メディアという媒介を介して表現で伝えること(すなわち”広告”)に
終始してしまいがちですが、このように
常識を覆してしまうような強いプロモーションというのは、
「メッセージを伝えるのではなく、感じて頂く」
フィジカルに響くコミュニケーションが多い様な気がしています。