ランナーの数だけパワーを生み出す、adidasの”元気玉プロジェクト”
- Company: adidas
- Agency: TBWA, Moscow
- Country: Russia
TBWAらしい、adidasらしい。
そんな言葉の似合う、ロシア・モスクワで行われた
Ambientプロモーションを紹介します。
2013年、世界のランナーに向けて開発された
「Boost」と呼ばれる新しいソールを搭載したシューズが発売されました。
ソールの持つ独自の”高い反発力”が、ランナーの走りを
加速(Boost)させる、というのがこの商品の最大の特徴です。
今回は、このBoostをいかに多くのランナーに
センセーショナルに伝えられるか?が課題でした。
Charge the city with the energy of running.
ランニングの力で、街を充電しよう。
これが、このプロモーションのコアアイデアに定められました。
前述した通り、Boostの特徴は
「ランナーの力を反発させる(利用する)ことで、
ランナーの力そのものを増幅させること」です。
ランナーの”走る力”を見える化することで、
その機能性をキャッチーに伝えようというわけですね。
それを実現するために、具体的なアイデアとして
走った分だけエナジーが貯まる”独自のバトン”が開発し、
それをランナーたちに配布。
皆が走った分だけ、エナジーが蓄積されていきました。
最終的に、蓄積されたエナジーはどうなったのかというと、
1984年以来点灯することのなかった、
ロシアの古いスタジアムを再び点灯させるために
活用されることになったようです。
ついに、点灯!
数千人のランナーたちによって集められたエナジーが
眩い光となって、スタジアムを照らします。
約30年振りにスタジアムでイベントが開催され、
多くのお客さんたちがダンス、ヨガ、サッカー、卓球などの
スポーツを楽しんだようです。
〈Result〉
・約125記事の露出
・約5,000件のソーシャルメディア上での口コミを創出
リーチ的にどうなんだろうというのが
Ambientプロモーションではつきものだと思うのですが、
ロシアの主要なマラソンレースにadidasが協賛し、
それの総まとめとしての、このイベントだったようです。
マラソンはTV中継なども入るでしょうから、
そういう意味では「点」になりやすいAmbientプロモーションを
うまく「面」の出来ていたのではないか?と推測しています。
videoが非常に良く出来ているので、
ぜひ合わせてご覧ください。