“売る”のではなく“捨てる”方法を広告する、コカ・コーラ社のリサイクル促進ポスター
- Company: Coca-Cola
- Agency: Publicis Italy
- Country: Italy
コカ・コーラといえば、
アイコニックな赤色に白のリボンのビジュアルが有名です。
同社は、今まで世界中でたくさんの秀逸なグラフィックを
発表してきましたが、この度イタリアでローンチされたものは、
広告するものがどうやら商品そのものでは無いようです。
白のリボンを使って表現された腕と手。
その手の先にあるのは、なんとゴミ箱です。
商品であるコカ・コーラの販売を促進するのではなく、
コカ・コーラを正しく捨てることを促進することが
この広告の目的だったという訳です。
コピーには、こう書かれています。
Open, taste, recycle with us,
開けて、味わって、リサイクルしよう。私たちと一緒に。
早くから環境問題への高い意識を持っている同社は、
2025年までに全てのパッケージをリサイクル可能な物に変えると、
広告の中であわせて宣言しています。
なお、これらの広告は既存のゴミ箱が存在する場所を
あらかじめ狙って設置されたようですが、
一部はコカ・コーラ社が自ら設置したゴミ箱のようです。
ホワイトリボンという同社のアセットをうまく活用しながら、
売るために”売ることを目的としない広告”を作ったのは、
さすがのコカ・コーラだなと思わず関心してしまいました。
次はどんなクリエーティブで世界を驚かせてくれるのか?
期待して続報を待ちたいと思います。