ラトビアの社会問題を解決した、ソーシャルグッドなアイデア
ラトビアのソーシャルグッドなアイデアをご紹介します。
この国には、大きく2つの社会問題がありました。
◆1:スピード違反の多発
身勝手な車のスピード違反によって、交通事故が相次いでいたそうです。
これを抑止するためには、約160ものオービスの設置が必要になり、
巨額の予算が必要になってしまいます。
財政が逼迫しているラトビアにとっては、
この整備だけでも、かなり負担の大きな話だったようです。
◆2:大型家電の廃棄
粗大ごみ処理のシステムが整っていないラトビアでは、
田舎町や自然の森の中等に、テレビや冷蔵庫等の大型家電が
そのまま放置されてしまうケースが多いようです。
そこで考えられたのが「Tautas Ladar」というアイデアです。
捨てられた古い冷蔵庫やテレビを加工して・・・
オービスに見立てちゃいました!というわけです。
なんて素晴らしいアイデアでしょうか。笑
笑ってしまうほど鮮やかでユーモラスなアイデアですよね。
道中にどーんと置いておくだけで、確かにオービスっぽく見えます。
今まではただのゴミだったものが、
アイデアひとつで、社会問題を解決する
スペシャルなモノに生まれかわったというわけです。
案の定、このキャンペーンは大成功。
ドライバーのスピード違反は見違えるほど減り、
ラトビア政府は数百万ユーロの投資をせずにすみ、
財政を圧迫せずにすみました。
また、国営メディアを中心に複数のメディアにも取り上げられ、
この取り組みの存在は、社会全体に広く知れ渡ったようです。