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上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

国際女性デーに、NYの象徴チャージング・ブル像の前に設置された”勇敢過ぎる少女像”

  • Company: State Street Global Adivisors
  • Agency: McCann, New York
  • Country: USA

 

ニューヨークのブロード街に設置された、

獰猛すぎる雄牛の像、「チャージング・ブル」をご存知でしょうか?

 

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金融用語で「ブル・マーケット」という言葉があり、

それは繁栄市況を指し、景気が良いという意味を持っています。

 

1989年に突然ゲリラアートとして設置されたこの像は、

少し場所は変わったものの、今も尚設置されており、

ニューヨークの金融業界のシンボルとして君臨し続けています。

 

そんな像の前に、国際女性デーの前日

新たな像がゲリラ的に設置されたと話題になっています。

 

それがこの「勇敢すぎる少女像」です。

 

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獰猛な牛に立ち向かうべく、

仁王立ちをして、ぎろりと睨みつける少女像。

 

これはいったいだれの仕業なのかというと、

ニューヨークの金融会社State Street Global Advisorsによるものでした。

 

「企業の役員の中における女性比率の低さや、

特に金融業界での性別によるペイギャップなど、未だにはびこる女性差別

国際女性デーを機にそういった問題への注目を集めたいと考えた」と

同社のアン・マクナリーさんは語っています。

 

一緒に仕掛けたのは、ニューヨークのMcCann。

国際女性デーというと世界中で様々な試みが行われますが、

非常にシンプルでいて、メッセージ性の強いこのアクションは、

世界中のニュースとなって、注目を集めているようです。

 

ちなみにこの像、ゲリラ設置という体裁をとっていますが、

ニューヨーク市にはしっかり許可を取ったとのこと。

どれだけの期間設置できるかは、これからの判断になるということです。

長く設置されることを切に願いたいと思います。