国際女性デーに、NYの象徴チャージング・ブル像の前に設置された”勇敢過ぎる少女像”
- Company: State Street Global Adivisors
- Agency: McCann, New York
- Country: USA
ニューヨークのブロード街に設置された、
獰猛すぎる雄牛の像、「チャージング・ブル」をご存知でしょうか?
金融用語で「ブル・マーケット」という言葉があり、
それは繁栄市況を指し、景気が良いという意味を持っています。
1989年に突然ゲリラアートとして設置されたこの像は、
少し場所は変わったものの、今も尚設置されており、
ニューヨークの金融業界のシンボルとして君臨し続けています。
そんな像の前に、国際女性デーの前日、
新たな像がゲリラ的に設置されたと話題になっています。
それがこの「勇敢すぎる少女像」です。
獰猛な牛に立ち向かうべく、
仁王立ちをして、ぎろりと睨みつける少女像。
これはいったいだれの仕業なのかというと、
ニューヨークの金融会社State Street Global Advisorsによるものでした。
「企業の役員の中における女性比率の低さや、
特に金融業界での性別によるペイギャップなど、未だにはびこる女性差別。
国際女性デーを機にそういった問題への注目を集めたいと考えた」と
同社のアン・マクナリーさんは語っています。
一緒に仕掛けたのは、ニューヨークのMcCann。
国際女性デーというと世界中で様々な試みが行われますが、
非常にシンプルでいて、メッセージ性の強いこのアクションは、
世界中のニュースとなって、注目を集めているようです。
ちなみにこの像、ゲリラ設置という体裁をとっていますが、
ニューヨーク市にはしっかり許可を取ったとのこと。
どれだけの期間設置できるかは、これからの判断になるということです。
長く設置されることを切に願いたいと思います。