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上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

カラオケルームが、TVスタジオに変身!?ハイネケンらしいドッキリプロモーション

  • Company: Heineken
  • Agency: Wieden + Kennedy, New York
  • Country: USA

 

ハイネケンのドッキリプロモーションは

もはや広告界の恒例行事ですが、今年のドッキリは一際面白いです。

 

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プロモーションのタイトルは「CAROL KARAOKE」。

世界的有名なクリスマスキャロルが歌える

Heinekenのオリジナルカラオケルームをニューヨークに設置。

そこであるドッキリが慣行されました。

 

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早速、CAROL KARAOKEに、

何も知らないお客さんがやってきました。

 

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ハイネケンを片手に、気持ちよく

クリスマスキャロルを歌っている男性客。

いよいよここからドッキリが始まります。

 

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客席後方のカーテンが開くと、なんとそこにはスタジオ機材が。

ざわつくお客さん達。それもそのはず。

複数のモニターには歌っている本人の映像が映り込んでいます。

 

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何が起こったのか分からず、マイクを持った男性客は

「今、何がおこっているんだ!?」と、思わず気が動転してしまっているご様子。

 

実はこのカラオケで撮られている映像、

NBAのビジョンや、ニューヨークの街中にあるサイネージに、

そのまま生中継で放送される仕組みになっています。

 

例えば・・・

 

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NBAの会場や、

 

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ブロードウェーの大型サイネージまで。

カラオケルームの様子が、すべて生中継で流れるという

とっても大掛かりなドッキリの仕掛けが用意されていました。

 

仲間とカラオケに来てみたら、

咄嗟にして数千人の観客を前に歌うことに。

夢か現実か分からないこの奇跡体験に、

思わず動揺するお客さん達。

 

そんな彼らに、スタッフが一つの質問を投げかけます。

「このまま歌い続けますか?Yes or No?」

 

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レバーでYesかNoの選択を迫られます。

勇気を絞って数千人の前で歌うか、それとも辞退するのか。

 

お客さんたちの反応はいかに・・・?

 

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ただただ驚く人もいれば・・・

 

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思わず苦笑いする人も。

(そりゃそうですよね。僕もそうすると思います・・・)

 

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ちなみに、あっさりNoを告げる人もいました。

 

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最終的に、数人の人たちがYesを告げたようですが、

当然これにはスタジオは大盛り上がり。

スタッフのテンションも最高潮に達しました。

 

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NBAの会場や、

 

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ブロードウェイの大型サイネージ、

 

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ニューヨークを走るタクシーの中まで、

カラオケで熱唱するお客さんたちの姿が完全生中継されました。

 

その結果、延べ数千人の前で

クリスマスキャロルを歌うという奇跡的な体験を、

お客さんに提供することに成功。

彼らにとっては、一生忘れられない体験になったことでしょう。

 

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この一連のプロモーション、ただただ面白いだけでなく、

ブランドのタグラインである「open your world」(あなたの世界を広げよう)に、

しっかりと落ちる、コミュニケーションになっているように思います。

 

来年のドッキリにも期待したいですね。