パリの無名の美術館が、一躍人気観光地に!?観光客心理を突いた”お土産”スタント
- Company: The Pompidou Center
- Agency: Marcel(Publicis)
- Country: France
パリにある”ポンピドゥセンター”を、
ご存知の方はいらっしゃるでしょうか?
正直申し上げると筆者も知らなかったのですが、
MoMAやTate Modernをライバルに挙げるほどのアート施設で、
もう40年以上の歴史があるようです。
つまるところ、観光客に”選ばれない観光地”と化していました。
そこで、フランスのエージェンシーMarcelは、
この施設がパリにおけるポップアイコンとなるために、
とある秘策を提案します。
その名も
「#SouvenirsDeParis」
です。
観光地で定番のキーホルダーやミニチュアを売る露店。
そこにポンピドゥセンターのお土産を作り、
実際にゲリラ的に販売をし始めたのだそうです。
こうやって並べられると、なんだかエッフェル塔や凱旋門に並ぶ、
有名観光地なのではないか?と錯覚するから不思議です。
さらに、バイリンガルや学芸員のような方を売り子として配置し、
お客さんに施設の魅力をプレゼンすることもしたそうです。
ちなみにお土産の裏側にはQRコードがあり、
施設までの道筋もしっかりガイドしてくれるようです。
コンシューマージャーニーの設計にも抜かりがありませんね。
非常にアナログな手法ではありますが、
あとは、この施策の継続性が大切ではないでしょうか?
数日のみのスタントではなく、
しっかりお土産として定着させることができれば、
それこそ真の課題解決につながるのだと思いました。