ライブで使える画期的カメラ「フォトボール」って何?
- Company: HP
- Agency: AlmapBBDO, São Paulo
- Country: Brazil
今回ご紹介するのは広告のアイデアという観点で見れば
少し違うのかもしれませんが、テクノロジーメーカーとして
面白い試みだったのでHPの「フォトボール」を取り上げます。
ブラジルのとあるフェスで、HPがこんなボールを用意しました。
ライブに熱狂する観客の上を、フォトボールが飛びかいます。
あれよあれよと右往左往する、なすがままのフォトボールくん。
実はこのフォトボール、文字通り”カメラ”がついているのです。
wifiも内蔵されており、ここで撮られた映像は瞬時にサーバーに
アップデートされるわけですね。
こんな素敵な映像が撮れちゃうわけです。
カメラマンだったら100%撮れないような臨場感溢れる映像。
なにより、観客の皆が楽しそうです。
撮られた映像はそのまま舞台袖にあるビッグモニターに
ライブストリーミングされていました。
これは観客も興奮すること間違いなしですね。
最終的にはライブ会場近くの特設ブースで
約2,000枚の写真データとなって観客に配布されたようです。
詳しくは映像を見ていただきたいのですが、
このフォトボール企画は、ライブの思い出を
今までに無いカタチで残すお手伝いをすることに成功したと言えるでしょう。
なにより観客が楽しんでそのボールを受け入れてくれたことが、
企業のエンゲージメントにも繋がって素晴らしいと思いました。
きっとこのコミュニケーションは、会議室でうんうんうなっただけでは
出てこなかった切り口だと思います。
素晴らしいアイデアは机上の空論からは生まれないものですね。
消費者がいる場に、アイデアのヒントがあるということを
改めて勉強させてくれた仕事でした。