飛んでいる飛行機に連動して表示内容が変わる、英航空会社の”レスポンス型”デジタルサイネージ
- Company: British Airways
- Agency: Unknown
- Country: United Kingdom
デジタルサイネージを使った広告自体は
もはや珍しくもなんともないのですが、
「リアルタイムに表示内容を差し替えられる」という
レスポンス特性を活かした、面白い事例をご紹介します。
イギリスの「ブリティッシュ・エアウェイズ」が、
ロンドン中心部にあるピカデリーサーカスに、
大型のデジタルサイネージ広告を設置しました。
一見、何の変哲も無いただの広告です。
子供が座っている映像、そしてその右肩には
ブリティッシュ・エアウェイズのロゴ。
無駄の無い、とってもシンプルな映像。
と、思ったその瞬間。
画面左側からブリティッシュ・エアウェイズの航空機が、
画面右に向かって飛んできました。
それに合わせて子供が立ち上がり、
飛行機に指をさして追いかけます。
「見て。あれがバルセロナから飛んできたBA475だよ。」
というコピーが表示されました。
そうです。
このデジタルサイネージ、上空を飛ぶ航空機と連動して、
表示内容を切り替える仕組みになっているのです。
飛行機は一機ずつ、きちんとレーダーで
その居場所を正確に把握できるようになっているという
事実を利用し、そのデータベースを
デジタルサイネージと連結させたというわけですね。
そして最後の落としごまがこれです。
和訳すると、
「たくさん飛べば、たくさんの目的地へ辿り着ける。」
といった感じでしょうか。
いつも何気なく空を飛んでいる飛行機ですが、
このデジタルサイネージを通して、
どこから飛んできた飛行機なのかを知ることができ、
思わず愛着を持ててしまう気がしませんか?
サイネージの可能性を感じさせてくれる、
素晴らしいアイデアだと思いました。