マクドナルドはチキン(臆病者)!? 米バーガーキングによる過激な休戦協定プロモーション
- Company: Burger King
- Agency: Unknown
- Country: USA
独特のプロモーションに定評がある、
プロモーションが話題になっています。
8/26にバーガーキングが、
自身のYouTubeチャンネルにUPしたこの動画は、
同社最大のライバル、マクドナルドに向けたものでした。
その内容は、国際平和デーを機に、
ハンバーガー戦争をもう終わりにしませんか?というメッセージ、
両社のコラボ商品として
「McWhopper」を作らないかと
具体的な提案を持ちかけたのでした。
「マック」と「ワッパー」という言葉は、両社のアイコンのようなもの。
お互い歩み寄って、最高のコラボバーガーを作ろうという
ライバル企業同士の前代未聞の提案。それは詳細まで練られていました。
コラボ店舗の所在地は、
両社の本社の中間をとったアトランタ。
パッケージはお互いのカラーをはんぶんこした、こんな感じ。
ユニフォームも同様です。
さぁ、バーガー戦争を終わらせよう!
鼻息荒く提案を持ちかけたバーガーキング。
気になるのは、その反応ですよね。
マクドナルドがこの提案を受けて、
どのような反応を示したかというと・・・
その答えは・・・
残念ながら「No」でした。
マックCEOのSteve氏から届いた返事を要約すると次の通り。
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素晴らしいアイデアをありがとう。
もっと大きな規模で、世界に変化を起こしませんか?
今ある友好的な競争は、
決して戦争の痛みや苦しみとイコールではありませんよ。
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やんわりと、遠回しに断っているのが分かると思います。
うーん、なんとも不完全燃焼な結末なのですが、
実はこの両社のやりとりを見た、
全くの第三者からバーガーキングに向けて
オファーが相次いでいるようです。
hey @burgerking …or the Whoppaslam©? The Slopper©? The Slamopper©? wouldn't that be whopperslamalicious?! https://t.co/t1FACtBhgv
— Denny's (@DennysDiner) August 29, 2015
Denny's
「やぁバーガーキング、私とワッパーつくらないか?」
Hey @BurgerKing, let’s settle this Brazilian style. #PeaceDay #McWhopperProposal pic.twitter.com/gKpAsIIjhV
— Giraffas USA (@GiraffasUSA) August 27, 2015
Giraffas
「マックがチキンになっているなら、
私とブラジリアンスタイルのワッパーをつくろうよ」
We have a #SteamyProposal for @BurgerKing. A new way to #SettleTheBeef for #PeaceDay. Accept, your royal Burger-ness? pic.twitter.com/ZhppAGsKqC
— Krystal (@Krystal) August 26, 2015
Krystal
「私たちには提案がある。受け止めてくれませんか?」
さすがアメリカ、とも言うべきでしょうか。
数々の有名飲食チェーンが次々と名乗りを上げてきました。
それに対してバーガーキングも次のようにTweetしています。
It looks like we’re going to need a bigger table. #PeaceDayBurger http://t.co/g5wGTMgRgz pic.twitter.com/UmdjHkibTA
— Burger King (@BurgerKing) September 1, 2015
Burger King
「私たちは、会議の場を設ける必要がありそうですね。」
なんともやる気満々なバーガーキング。
この行く末は一体どうなるのでしょうか?
また日を待って、ご報告したいと思います。
どこまでが本当にバーガーキングが
意図したものなのか分かりかねますが、
ソーシャルメディアのライブ感を駆使し、
非常にうまくコミュニケーションをしていると思います。
大企業になればなるほど難しい、ソーシャルメディアの活用方法。
事の発端者となっているバーガーキングもさることながら、
それに後追いしたDenny'sなどの各社の英断には
「あっぱれ」という感じがします。
縦割りが厳しく、何をするにも承認を得る必要のある
日本企業にとっては、このようなチャンスにも
二の足を踏むことが多くなりがちでしょう。
アメリカのソーシャルメディアで繰り広げられている
生きたコミュニケーションからは、
多いに学ぶことがあるのではないでしょうか。