Googleの「予測検索機能」を活用した、ショッキングなグラフィック広告
一目でそのインパクトに驚く、
UN(国連)のグラフィック広告をご紹介します。
4部作になっているのですが、基本の表現方法は同じです。
まずは1枚目をご覧ください。
ある女性の口元に、Googleの検索窓。
「ん?どういう意味だろう?」と思って、
その中に書かれている文字に思わずハッとさせられます。
women cannot drive
女性はドライブができない
women cannot be bishops
女性は司教にはなれない
women cannnot be trusted
女性は信じてもらえない
women cannot apeak in church
女性は協会で話し手はいけない
(多少意訳しましたが、大枠こんな感じです)
ご存知の通り、Googleの予測検索機能というのは、
検索ボリュームに応じて表示されるものです。
つまり、実際に上記のようなワードを入力している人が、
世界にたくさんいるということを意味しています。
様々な人権問題を扱うUNが、
世界にジェンダー差別が蔓延していることに
警鐘を鳴らすためにつくられた広告。
それがこのグラフィックだったのです。
以下、残りの3作品もあわせてご覧ください。
欧米・アジア・中東・アフリカの合計4種類の
ポスターがあり、女性の顔立ちが異なるだけではなく、
検索されるワードの違いも顕著で、非常に興味深いです。
アジアverでは、「women shouldn't 〜」という
文法になっているのですが、これって
極めて日本的だなぁと思ったのは私だけでしょうか。
アジアは、世界的に見て規則(〜をしてはいけません。)が
多い地域なのでしょう。
ビジュアル的にも、メッセージ的にもとてもショッキングで、
そして力のあるグラフィック広告のご紹介でした。