「私たちはまだ営業中です」コロナウィルスに負けじと営業を続ける、米マクドナルドのステートメント型広告
- Company: McDonald's
- Agency: Wieden & Kennedy
- Country: USA
コロナウィルスの煽りを受けて、不況が続くアメリカの外食業界。
ドライブスルーとデリバリーに限って営業を続けているようです。
同社は、クリエーティブエージェンシーである
Wieden & Kennedy社とタッグを組んで、
世の中の状況にクイックレスポンスする形で、
ステートメント型の広告を発表しました。
「We'll Be Here」シリーズと名付けられたこのシンプルな広告は、
黄色や赤といったマクドナルドのキーカラーを用いて、
コピーだけで全編が構成されています。
We'll be taking your order un the Drive Thru at this time
私たちは、こんな時でもドライブスルーを通じてあなたからの注文を受けます
営業自粛や臨時休店が相次ぐ外食業界において、
お客様ファーストを貫き、毅然と営業を続ける
マクドナルドの意志を感じる広告になっています。
↓いくつかのシリーズがあるので、ぜひ続けてご覧ください。
パンデミックの最中でも営業を続けることで、
スタッフを危険に晒す可能性があることから批判も多いとのことです。
しかし、人々が困ったときにこそ営業を続けることも、
大変意志と勇気が必要なことだと思います。
”広告”という観点においては、
どのようなフローでこの広告が制作されたかは定かではありませんが、
いち早くエージェンシーであるWieden & Kennedy社とタッグを組んで、
ミニマルでありながら完成度の高いクリエーティブを、
クイックに世の中に発表できたことはとても素晴らしい試みだと思います。
またもアメリカ発の事例になりましたが、
社会と企業の結びつきを考えながら、今コミュニケーションの力で何ができるのか。
そんな視点を持つことがますます大切になってくるに違いありません。