IDEAFUL -ad from the world-

上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

献血の”ゆずり合う精神”を表現した、スマホ充電ツールが素晴らしい件。

  • Company: Club SangueBom
  • Agency: Leo Burnett
  • Country: Brazil

 

ここ1-2年、ブラジルの広告は本当に面白いし、元気ですね。

今回は「Club SangueBom」という献血団体の、

デジタルツールを駆使した、今までに無い

大変あざやかな献血プロモーション事例をご紹介します。

 

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「みなさんの携帯電話、何回”死んだ”ことありますか?」

ケータイの充電切れで”死んだ”経験、誰もにあるかと思います。

 

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このケータイの「電池の残量」を、

生命の危機に瀕した人の「血の残量」だと見立てて、

開発されたのが「Donor Cable」というソリューションです。

 

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ケータイとケータイをつなぐケーブルになっており、

電池の残量を相手に寄付することができる仕掛けになっています。

 

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OUTBACKというステーキチェーンとコラボレーションし、

食事しにきた人たちに使ってもらったようです。

 

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機器の裏側には企画意図がこう書かれています。

 

「もし、あなたができるなら、あなたのパワーを提供してください。」

「血液バンクはこちらから。http:~」

 

 誰にとっても身近な、携帯電話のバッテリー問題に着目し、

関心ごとではなかったはずの「献血行為」に対する重要性を

肌身を持って実感してもらえる仕掛けづくり。

素晴らしいコミュニケーションアイデアだと思いました。

 

日本のファミリーレストランなどで、

同じアイデアが実現すると需要がありそうですし、

効果もありそうな気がします。