IDEAFUL -ad from the world-

上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

信号に捕まったら即アウト!adidasが行った前代未聞のシティランイベント

  • Company: adidas
  • Agency: TBWA\HAKUHODO
  • Country: Japan

 

都会の真ん中で行うランニングにとって、最大の敵は”信号”。

走っては止まって、走っては止まって。

その繰り返し運動だけで、体力を無駄に消耗してしまうと言われています。

 

adidasはシティランニングにフォーカスしたショップである

アディダス ブランドコアストア 原宿」をオープンするにあたり、

そんな都会のランニングをより快適なものにするために

ある画期的なイベントを開催しました。

 

その名も…

GREEN LIGHT RUN TOKYO

です。

 

f:id:onaken:20170621073600j:plain

 

都内にある15,000基以上の信号の目をかいくぐって、

一度も止まらずに42.195kmを走破することがこのイベントの目的です。

 

しかし、一体どうやってそんなことを可能にしているのでしょうか。

 

f:id:onaken:20170621073945j:plain

f:id:onaken:20170621074312j:plain

 

ルート検索やナビゲーションなどのサービスを提供する

ナビタイム・ジャパン協力のもと、100基以上の信号や走行ルート、

安全性などを徹底的に検証してコースが作られているようです。

 

f:id:onaken:20170621074256j:plain

 

このランニングのルールは至ってシンプル。

信号に捕まること無く、ゴールまで無事たどり着けるか?ただそれだけです。

 

f:id:onaken:20170621074506j:plain

 

無事ゴールしたランナーは、

そのまま原宿のショップの記念すべき最初のお客さんとして迎えられたようです。

 

信号が変わらないようにペースをいかに維持できるか。

いつもとは違った緊張感で走れる、新感覚のランニングイベント

「GREEN LIGHT RUN TOKYO」。

 

ビッグデータを駆使して

エンターテイメント性のあるものに昇華している点はもちろん、

単純に走るだけだとなかなかしんどくなりがちなランニングを、

ゲーム感覚で楽しく取り組めるものにしている点も素晴らしいと思いました。 

 

この作品、既にカンヌにおいてショートリストを連発していますが、

都会のランニングにおける社会課題(信号の多さ)に

企画の根っこがつながっているところも、

アワードレースにおいて有効に作用するのではないでしょうか。

 

東京だけではなくて、様々な国や地域に展開されていくようです。

横展開可能なフォーマットなだけに、更なる広がりを期待したいですね。