IDEAFUL -ad from the world-

上海在住の広告クリエイターが、嫉妬に値する世界の広告やアイデアを長らく紹介し続けています。(2012年〜)

ロゴの近過ぎにご注意!?ソーシャルディスタンスを啓蒙する企業ロゴが続々登場

 

世界的なパンデミック危機によって外出制限が行われるなど、

ソーシャルディスタンス(人と人の距離を保つ)が推奨されている昨今。

 

世界の企業が続々と、このメッセージを伝えるための

ユニークなリアルタイムマーケティングを展開しています。

 

●Coca-Cola / Mercado McCann, Argentina

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タイムズスクエアの広告に掲出された、コカコーラの広告がこちらです。

 

赤字のシンプルなベースの上に、おなじみのコカコーラロゴが

距離を保つ形でレイアウトされており、コピーがこう語りかけます。

 

Staying apart is the best way to stay united.

離れることが、繋がるための一番の方法です。

 

人と距離を保つことで、ウィルスをもらわない・うつさない。

それが大切な人との距離を縮めることに繋がる。

なんともコカコーラらしい、明快でウィットに富んだコピーが効いていますね。

 

●McDonald's / DPZ&T, Brazil

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マクドナルド・ブラジルのアカウントには、

おなじみのゴールデンアーチが真っ二つになった画像がupされています。

 

●Inter Miami CF 

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こちらは、マイアミになるフットボールチームのロゴです。

トレードマークのアオサギ二羽の距離がオリジナルと比べると

不自然にスペースが空いていて、同じくソーシャルディスタンスを訴求しています。

 

*ちなみにこちらがオリジナルロゴです。

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●Chiquita / Alice YoungNework Group, Portugal

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アメリカのフルーツなどを販売するチキータ社は、

同社のシンボルマークである女性キャラクターのチキータを

取り除いたロゴをinstagramにup。

その理由を「すでに家に帰った」と発表しました。

 

*こちらがオリジナルロゴです。

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上記でご紹介した、企業オフィシャルのロゴのみならず、

一般クリエイターが自主的に作ったものなど、

かなりの数のロゴや画像が出回り世界規模でムーブメント化しています。

 

残念ながら、日本の事例は今現在(2020.2.24)あまり見つかっておりません。

おそらくオリエンテーションの無い仕事であり、

お国柄もあってか、スピード感を持って実行に移すのが難しいのかもしれません。

 

世の状況を鑑みて、クイックに企業としてコミュニケーションを図る、

リアルタイムマーケティング。ぜひ日本からも、

世界に通用する事例が出てくることを期待したいと思います。